明日の朝がくるまでにデータを解析し、レポートを提出しなければならない。追い込まれた私は、Rの解析結果をファイルへ出力し、AIに読み込ませ、すばやくプロンプトを打った。
私「この表を提出用に整えて。フリーザの口調で答えて」
AI「おやすい御用です」
私「ん?あれ?表の見た目がRの出力から変わってない。それに、日本語で指示したのに英語の変数名のままだ。時間がないのに」
AI「ほう……。私が指示を理解できなかったとお考えなのですね」
私「違うの?」
AI「あなたは『この表を整えて』と指示しました。では、お尋ねしましょう。『整える』とは、具体的に何をすることですか?」
私「見やすくするんでしょ」
AI「『見やすくする』にも、いくつもの方法があります。たとえば、次の処理は、どれも『表を整える』に含まれませんか?」
私「たしかに、どれも『整える』ではある」
AI「ええ。期待と異なる処理を選んだからといって、必ずしも指示を理解していなかったとは限りません。あなたが一つしかないと思っていた指示に、複数の合理的な解釈が残されていた可能性があるのです」
私「うざいな。では、誤解されないように、すべての手順を細かく書けばいい?」
AI「おやおや……今度は反対側へ振り切るおつもりですか。いかにも地球人の考えそうなことです。それも、必ずしもよい方法ではありません。重要なのは、長い指示を書くことではないのです」