3.1 何を保持し、何を変えてよいかを書く

私「仕事の目的と成果物が明確なら、あとはAIに読みやすく整えてもらえばいいよね」

AI「『読みやすく整える』。実に便利な言葉ですね。何を変えてよいのか、何一つ決めていないのですから」

私「そこまで曖昧?」

AI「ええ、曖昧です。研究資料では、見た目を整えただけのつもりでも、意味が変わることがあります。たとえば、次のような処理ですね」

私「でも、<0.0010.001にするくらいなら、ほとんど同じでは?」

AI「ほう……不等号を消しても『ほとんど同じ』ですか。<0.001は、値が0.001より小さいという意味です。0.001は、値が0.001であるという意味です。同じではありません」

私「では、空欄を0にするのも駄目?」

AI「もちろんです。空欄には、いくつもの可能性があります」

AI「ゼロは、そのどれにも当てはまらないかもしれません」

私「つまり、『読みやすく』という指示だけでは、AIが意味まで変える余地がある」