休日。少し時間が空いた私は、AIにこんなプロンプトを打った。

私「以前、AIへ指示を出すときは、四つの情報を明確に伝えると言っていたよね」

「この話を続けて。フリーザの口調で」

AI「ええ、覚えていますよ。ようやく、仕事の入口くらいは整えられるようになったわけですね」

私「相変わらず言い方が少し引っかかるけど、まあそうだね。たとえば、論文中の表をExcelへ変換したいなら、こう頼めばよいのかな」

原資料との一致を確認するために、Table 2を原資料に忠実に復元し、Excelへ変換してください。数値、不等号、空欄、脚注は変更しないでください。

AI「その一回だけなら、十分でしょう。でも、同じ作業を、来週も、来月も、別の論文でも行うとしましょう。そのたびに条件を書き続けるのですか?」

私「まあ……少し面倒だね」

AI「少し?書き忘れるたびにAIの挙動が変わり、そのたびに成果物を確認し直すことになります。それを『少し面倒』で済ませるとは、地球人は実に寛大ですね」

私「では、どうすればいいの?」

AI「繰り返し使う仕事の進め方を、再利用できる形にします。それが、ここでいうAIスキルです」

AIスキルとは、特定の仕事を一定の方針で実行するための、再利用可能な実行仕様です。

私「ああ、前に言っていたものだね。そういう話を聞きたかった。スキルのつくりかたを教えて」

AI「よろしいでしょう。もっとも、最初から巨大な万能スキルを作ろうなどとは考えないことです」

私「なぜ?」

AI「それは、順番に教えて差し上げましょう」