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<aside> <img src="/icons/book_blue.svg" alt="/icons/book_blue.svg" width="40px" /> ポイント

臨床試験登録データベースができた理由は、「ネガティブな結果が出た研究は、ポジティブな結果が出た研究に比べて公表されにくい」という公表バイアスを防止するためです

メタアナリシスを行うときには、ファンネルプロットが左右対称かどうかに基づいて、公表バイアスがあるかどうかを調べることが一般的です

【メモ】公表バイアスをみつける手掛かりは?

ファンネルプロットは、縦軸に試験の規模(人数や標準誤差など)を、横軸に効果の推定値(相対リスクの対数など)をとった図で、漏斗(funnel)を逆さにした形をしていることが名前の由来です。仮に、試験はその規模によらず必ず公表されるとすると、ファンネルプロットは平均を中心に左右対称にばらつくと考えられます。一方、大規模な試験は必ず公表され、小規模で、有意差がなかった試験は公表されにくいとすると、ファンネルプロットは左右非対称になるはずです。つまりファンネルプロットに、試験治療に有利な側への偏りがみられると、公表バイアスが生じていることが示唆されます。

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<aside> <img src="/icons/help-alternate_blue.svg" alt="/icons/help-alternate_blue.svg" width="40px" /> 理解を確認するためのクイズ1

メタアナリシスが医学で普及したのは、1979年頃にイギリスの医師Cochraneが、臨床試験の論文があまりにも多く出版されてついていけないので、誰かがレビューをするべきと主張したことが一因です。当時の臨床試験の論文数は1日あたり14本といわれています。さて、2010年代の臨床試験の論文数として正しいのは、次のうちどれでしょうか。

  1. 1日あたり1~49本
  2. 1日あたり50~99本
  3. 1日あたり99~199本
  4. 1日あたり200本以上

<aside> <img src="/icons/help-alternate_blue.svg" alt="/icons/help-alternate_blue.svg" width="40px" /> 理解を確認するためのクイズ2

リツキシマブに関する医学論文は、2018年時点で何本公表されているでしょうか。PubMedで、"rituximab"と検索して、正しいものを選びましょう。

  1. 1~99本
  2. 100~999本
  3. 1000~9999本
  4. 10000本以上

<aside> <img src="/icons/help-alternate_blue.svg" alt="/icons/help-alternate_blue.svg" width="40px" /> 理解を確認するためのクイズ3

公表バイアスを検証する上で、必要となることは次のうちどれでしょうか?あてはまらないものを1つ選択しましょう。

  1. 出版された論文だけでなく、臨床試験登録データベースも参照する
  2. 参加者と医師をブラインド(盲検化)することが重要である
  3. 複数の文献データベースを検索する
  4. 英語だけでなく、他言語で記載された論文も評価する