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<aside> <img src="/icons/book_blue.svg" alt="/icons/book_blue.svg" width="40px" /> ポイント

コホート研究、ケース・コントロール研究、リスク比、オッズ比、ハザード比、発生率比といった疫学用語を整理しましょう

ケース・コントロール研究は、単にケースとコントロールを比較すればよいというわけではなく、コホート研究と同じように相対リスクが推定できるように設計されています。ただしケース・コントロール研究のように過去にさかのぼって曝露状況を調べるときには、思い出しバイアスが問題になります

【メモ】測定の信頼性と妥当性

放射線疫学研究では、過去にさかのぼって被ばく線量を推定せざるを得ないことが多いのですが、直接測定したときに比べ誤差が大きい(特に内部被ばく)ことが指摘されています。一般に、測定誤差を評価するときには、信頼性(reliability)と妥当性(validity)を区別することが必要です。信頼性とは、同じ条件で繰り返し測定したとき、どのくらい近い結果が得られるか、ということです。妥当性とは、測定したいものをどのくらい正しく測れているか、ということです。妥当性は、妥当性が確認されている別の測定方法(ゴールドスタンダード)との相関を調べることで、評価することができます。

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<aside> <img src="/icons/help-alternate_blue.svg" alt="/icons/help-alternate_blue.svg" width="40px" /> 理解を確認するためのクイズ1

ある致死的な疾患について、これまでの検査法よりも1年早く診断可能な新しい検査法が導入されたとします。有効な治療はないため、早期発見してもこの疾患の自然経過に変化はありません。今後10年間で、この疾患について起こる可能性がもっとも高いものは、次のうちどれでしょうか。

  1. 発生率が低下する
  2. 年齢調整死亡率が低下する
  3. 有病率が低下する
  4. 見かけの生存率が上昇する

<aside> <img src="/icons/help-alternate_blue.svg" alt="/icons/help-alternate_blue.svg" width="40px" /> 理解を確認するためのクイズ2

ケース・コントロール研究の特徴として、あてはまらないものは次のうちどれでしょうか。

  1. 他の研究デザインに比べてコストが安い
  2. 発生率を直接推定できる
  3. ケースとコントロールの曝露状況を比較する
  4. ケースよりコントロールの定義が難しい